mynextlifeのブログ

まだ小さい子供二人を育てながらFIREを目指しています。

円安時代のFIRE計画

2021年頃はUSDが110円程度でしたが、2024年の今は150円近くあります。円安に伴い、外貨資産は30%以上値上がりしました。例えば、2021年に1億1千万円相当の米株を運用していた人は、株の値動きが無かったとしても為替変動分だけで1億5千万円になっている計算です。ここで気が大きくなって「FIRE達成」となってしまうと今の円安が解消してUSDが110円に戻った時にピンチになります。ですので今のような時期は円安効果を差し引いて冷静に考える必要があります。

例えば

  • 一年間の生活費を10,000,000円と想定
  • 所得税・住民税を差し引いた「4%ルール」を3.5%と仮定
  • USD/JPYの基準値を110円と仮定

という仮定でUSD/JPY 150円の現在FIREに必要な運用額は以下のように計算して約3億9千万円になるのではないかと考えます。

10,000,000 ÷ 0.035 ÷ (110 ÷ 150) = 389,610,389

 

これがUSD/JPY 110円だと単純に10,000,000 ÷ 0.035 = 285,714,285 となり、約1億円の差が出てきます。ですので、数年前に3億円でFIREを目指していた人は、為替変動リスクに対応するために今は4億円は必要なのではないかと考えます。早めにFIREに入らないよう気をつけたいところですね。

もう一つ考慮に入れたい点は「取り崩し計画」です。3,40代でFIREに入る若い人達はともかく、50代も過ぎると通常の定年退職より10数年早いだけですから、取り崩しを計画に取り入れても良いのかなと思います。

仮に3億円投資資金が貯まったとして、85歳くらいで死ぬ時にその資本がそのまま必要かというと、必要無いと考えます。1億円位は予備に残しておくとして、他は崩しながら使っていく計画にするとFIRE必要額も減ります。この計算には為替変動リスク、マーケットリスク、イールドを毎年取り崩し後の資本で再帰的に計算しなければならないなど計算が複雑になるので、現状は正確には把握していません。銀行が公開しているシミュレーターは為替変動リスクやインフレなどを考慮に入れてない単純化されたモデルなのであまり参考にはなりません。自分に合ったモデルをじっくり考えたいと思います。