mynextlifeのブログ

まだ小さい子供二人を育てながらFIREを目指しています。

オールシーズンズ・ポートフォリオ(独自改)のパフォーマンス(2024/2)

2月はS&P500が$5,000を超えたりとアゲアゲな月でした。長期保有とはいえ、やはり嬉しいものですね。一昨年私が勧めて資産運用始めた職場の人もウハウハしてました。もっと早く始めてれば良かったと言い始めれば悔いは尽きませんが、昨今の歴史的な円安の前に資産の9割が外国の株式や債券に投資されていただけでも良かったと思うことにしています。

久しぶりに、IB証券で運用しているポートフォリオのパフォーマンスです。

緑線:S&P500、青線:ポートフォリオ(JPY換算)

Open AIとNVIDIAなどを中心にAIが去年から盛り上がって来ています。Open AIと提携して現在一歩リードしているMSFTを個別株で10kほどポジション追加しました。5年、10年で5倍、10倍になってくれればいいな、と淡い期待を持っています。

日本の凋落

日本の凋落はシンガポールに住んでいた頃から給与水準や就職機会の多寡、物価等から感じていたので、ネットニュースで同様の記事が出る前から分かっていました。一時帰国する度に「安い、安い」と言っていたので、両親を始めまだ日本が凋落している認識の無い日本在住の人達の顰蹙を買っていました。ここ最近今後の未来を象徴するようなニュースをいくつか目にしましたので、まとめてみたいと思います。

  1. 佐々木麟太郎氏の米スタンフォード大学進学、フルスカラシップで。
  2. 大谷✗ECC「SHOW YOUR DREAMS」アメリカ留学招待
  3. ロート製薬『妊活白書2023』

「子どもが欲しいかどうか」という質問に対し、「現在子どもを欲しいと思っていないし、将来も欲しいとは思わない」と回答した若年未婚男女は、全体の55.2%。男女別に見ると、男性では59.0%、女性では51.1%となり、男女ともに半数を超えました。

1&2は野球界起点ですが、内向きとの声もある日本の若い人達に海外に出るインスピレーションを与えるきっかけになるのでは無いでしょうか。特にスタンフォード大学は私もコンピュータ・サイエンスの修士課程に願書を出して不合格でした。超一流なので私も行きたかったですよ。これまで学科試験だけで国内の中学〜大学の序列しか見えてない井の中の蛙の一部も大海を知るきっかけになると思います。特に最優秀層はトップに行く願望が強いですから、今後は海外の一流大学に学部から進学する方が東大・京大に進学するよりも志望度が高くなる日が来るかもしれません。かつての中国の北京大学のように。私も高校の同級生がアメリカの超一流大学に合格したことで、そういう可能性が有ることに初めて気付きました。視野や可能性の潜在的な意識を広げておくのは若いほど良いと思いますので、子供達が今後進路を選択する幅が広がって、沈む船から脱出して豊かになって活躍してくれたら嬉しいですよね。

3つ目は結構深刻です。日本の少子化・人口減少は予想ではなく確実に起こることという認識を持っていましたが、そのスピードが遅くなることすら無いことを示唆していると理解しました。これから日本のGDP・経済規模、世界での存在感は加速度的に縮小し、極東の貧しい国に逆戻りすることが確実ということです。先進国に出稼ぎに行く人が増えることと少子化の相乗効果で更に加速します。そうした未来の世界に準備する手段の一つが海外株式投資です。している人としていない人ではこれからより大きな差が広がっていくことでしょう。

あくまで個人の意見ですが、能力のある子は国外の機会・経済力・教育環境のより良い国に早い時期から出ていって、永住してしまう方が良いと考えています。日本に帰って来ても高齢者福祉のために搾取されるだけで、自分自身は豊かになれません。不寛容社会で子供を伸び伸びと育てることも都内では出来ません。日本の凋落は少子化の加速により不可逆ですから、日本をどうにか救おうとするより、自分が最も豊かで幸福になれる別の国に行ってしまう方が良いと思います。私は自分の子供達にはそう伝えていますし、そういう準備を支援しています。

日本のGDP4位転落、少子化も進む

こうなることは以前から確実視されていたことではありますが、日本のGDPがドイツに抜かれて4位になりました。円安の影響もありますが、長い期間物価も上昇せず全然経済成長していないので、世界に取り残されていくのは自明でしょう。

www3.nhk.or.jp

人口減少も加速し、子供の数がどんどん減って先細りになって行っています。今後も出生数が反転する見込みも無さそうですね。経済成長をしない上に労働生産性も上がらず、人口も減る一方。GDPの順位が今後も下がっていく事は明らかで、日本に未来は無いと思います。私も両親が病気でなければ帰国してませんし。本当は両親がシンガポールに来てくれれば良かったんですが、重病になってから海外移住は無理ですし。せめて将来子供達だけでも海外に脱出させようと、国外に目を向けて育てるようにしています。

www3.nhk.or.jp

米株調整下落

ずっと米株上げ続けていましたが、今日は大幅に下落しましたね。今月は追加投資する予定で投資信託ETFを入れ替えたりなどしていたのですが、何故かいつも私が買うと下落するという呪いにかかっているような気がします。。。長期的に見れば細かい上下を気にする必要は無いのですが、ちょっと気分悪いですよね。

MSFTは$380で買ってすぐに上がっていったので、それを慰みにします。

FIRE向け東証ETF:米国社債

米国優先株の他にFIRE本で推薦されているのが米国社債ETFです。こちらも5%ほどのイールドです。こちらも東証で円建てで購入できますね。「1497 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)」これ以上円安が進行することは無い想定で為替ヘッジ有りの方がいいかと思います。

www.blackrock.com

優先株社債ETFを少しずつ組み込んでおくことで、配当金を増やし、イールドシールドの形成に役立てようと考えています。今はまだ割合は少ないですが、実際にリタイアするにはS&P500を少しずつ売却して置き換えることを考えています。

FIRE向け東証ETF:米国優先株

最近再び気になっている東証ETFブラックロックの「グローバルX 米国優先証券」があります。これは米PFFに投資するのですが、東証で日本円で購入出来て配当金も貰えます。以前FIRE本でPFFが推薦されていたのでPFFに元々興味は会ったのですが、暴落時にS&P500と同じように暴落することと、配当金以外のリターンが期待出来ない事から資産を増やしたいこの時期に購入するものでは無いと購入を控えていました。

www.bloomberg.co.jp

しかし、リーマンショック・コロナショック以降ずっと横ばいだったPFFも、最近の金利上昇に伴い値段が下がっている状態です。配当利回りも6%程あってイールドシールド形成のためにポートフォリオに組み込んでも良いのではないかと考え始めました。

PFFのチャート

FIREが近づくにつれて、売却しなくてもキャッシュフローを生成するETFや個別株に徐々に移行していくつもりなので、東証で円で投資してキャッシュフローを作れるのは日本で生活する上ではとても便利です。日本の株式口座で2866を少し購入して様子を見たいと思います。

書籍:幸せな小金持ちという生き方 ― 本田健

キンドルで昔の本を見直していたら、2014年に購入した「幸せな小金持ちという生き方」(本田健)という本が出てきました。

Amazon.co.jp: 幸せな小金持ちという生き方 ― 本田健初期作【完全版】 電子書籍: 本田 健: Kindleストア

2014年はまだ結婚してまもなく、子供も生まれる前でした。シンガポールに移住した初期の頃で、定期預金以外に資産運用はしておらず、投資の知識も無く、銀行の営業の口車に乗って保険商品を購入してしまったのもこの頃です。そして投資信託での資産運用を私が始めようと模索していた頃で、世帯資産の管理を始めたのもこの頃でした。転職して年収は増やせたし、不共働きで貯金が増え始め、貯金の運用をそろそろ考えないとな、という状況でした。

本書での「小金持ち」の定義は:

です。基本的にビジネスオーナーとなることが前提なので、不労所得3000万円はサラリーマンにはまず無理ですね。

今読み返してみて身につまされるのは、金持ちはお金を使わない、無駄遣いしない、倹約家だという部分です。シンガポールで共稼ぎしていた頃は妻や上司の趣味で高級ホテルでのシャンパンブランチやステイケーション、近隣のビーチリゾートなどで散々散財していました。

次に「愛するライフワークがあるか」は相変わらず否です。今FIREできれば迷わず現職を辞します。現職はストレスは多くありませんし、残業も少ないですが、とにかく面白くないので。結局本田宗一郎氏や大谷翔平選手のように、「大好きなこと」を仕事にする、ビジネスにする、ということは出来ませんでした。そもそも自分が没頭できる大好きな事が無いです。子供を見てもビデオゲームやゲーム実況を見たりといったあまり生産的でないことに没頭することが多く、夢中でScratchでゲームを開発したりとか、電気回路を組んでみたりとか、三食を惜しんでスポーツをするとかという子供は稀だと思います。この点に関しては自分自身でも残念でなりません。(本田氏は「ライフワークで豊かに生きる」という別著もあります。氏によれば、ライフワークは探して見つけるものではない、そうですが、私にはやはりピンときませんでした。)

本書は、好きなことをやっていればお金はついてくる、というわけではない。と深掘りします。「お金の法則」、「時代の流れ」、「ビジネスの法則」を無視した場合、お金はついてこない、と。結局は趣味の延長ではなくて、事業家である必要があるのです。

私の場合、このような自己啓発本を読んでも何も変えられないな、と10年ぶりに読んでみて改めて感じました。