ETFやインデックス・ファンド等、長期投資について知る前にの事ですが、夫婦でシンガポールの某大手銀行の窓口に定期預金を作りに小切手を持って行きました。そこで投資型の養老保険商品の営業を掛けられ、3ヶ月だけ定期預金に10%の金利を付ける、などの数々の特典に釣られてしまい、よくわからないまま15年間の契約をしてしまいました。今考えると、管理手数料3%というのは滅茶苦茶ボッタクリもいいところなので、後悔しています。授業料だと思って諦めるしかありません。
さて、では私が契約してしまった保険のリターンとS&P500を比較してみたいと思います。私の保険は大雑把に言うと債券8で、株式2といった保守的なアセット・アロケーションです。こうして見ると、株式ほど下がらないが、上がりもしないというローリスク・ローリターンになっています。特に2021年は酷いです。これだったら4%のSTRIP債買った方が良かったんじゃないかとも思います。
年 | S&P 500 | 私の保険 |
2015 | -0.73% | 2.24% |
2016 | 9.54% | 3.81% |
2017 | 19.42% | 9.63% |
2018 | -6.24% | -1.2% |
2019 | 28.88% | 11.2% |
2020 | 16.26% | 8.41% |
2021 | 26.89% | 1.6% |
2022 | -19.44% | -7.6% |
ちなみにこういった保険は満期になる前に引き出そうとすると、振り込んだ元本より大幅に低い額しか戻って来ません。ETFや債券はいつでも売買出来るので、資産をロックインされてしまう保険は避けたいところです。
私が購入した数年後、隣人が銀行のマネジャーと面談に呼ばれているというので保険だけは買うなと念を押しておいたのですが、1回目の面談で保険を買わされて帰って来ました。シンガポールの営業さんは凄い上手です。