mynextlifeのブログ

まだ小さい子供二人を育てながらFIREを目指しています。

海外証券口座は要るか?

私がメインで使用している証券口座はアメリカのインタラクティブ・ブローカーズ証券、通称IB証券というオンライン証券です。ETFや株式購入の手数料は$1、STRIPS債券の手数料は$5です。

シンガポールの投資環境はというと、ノーロードの投資信託というものが存在しません。必ず手数料が掛かります。S&P500連動の投資信託は0.66%でしたが、一般に2%くらいの手数料が掛かります。米株式の購入にも結構な手数料が掛かり、手数料の面では日本より悪いです。

日本の証券会社はどれも日本国居住者のみを対象としていて、マイナンバーが無いと口座開設も出来ません。日本から海外に転出するときも、口座を解約しなければいけないのが建前になっています。ですので海外在住者は日本国籍であっても口座を開設できません。

以上の背景からIB証券をずっと使っていますが、日本に本帰国して今後海外に移住することも無いだろうな、と思うとIB証券を使い続ける意味はあるのだろうか?

IB証券(海外口座)を使うのをやめると:

  • 日本の特定口座にすれば配当金等の確定申告をしなくていい
  • 日本の特定口座にすれば「所得」に計上されない(扶養控除などに影響)
  • 国外財産調書を提出しなくていい

IB証券を使うと:

  • 日本政府が預金封鎖したときに政府から資産を守れる

ということくらいしかメリットが無いのでは?と思う今日このごろです。

残念ながら現在のところ株式や債券を日本の証券会社に移管は出来ないので、日本の証券会社に移そうと思ったら全部現金化して現金を日本に送金し、買い直す方式になるので利確の税金は掛かるし、それはそれで一時的なデメリットです。

まとめると、今海外口座を持ってない人はわざわざ作る必要は無いのではないか、というのが私の意見です。国内でFIREを目指す人は基本はインデックス投資ですから、海外口座でないと取引できない特殊な商品は必要にならないと思いますから、機能的には日本の証券会社で十分だと思います。海外でFIRE生活を送る計画のある人はIB証券のような口座の方が便利かもしれませんね。

海外在住歴が長く、既に持っている人はその口座を維持するかどうかは判断が必要なところだと思います。