mynextlifeのブログ

まだ小さい子供二人を育てながらFIREを目指しています。

30代でのFIREについて

アメリカでFIREというと30代や40代がメインだと思いますが、今日は30代でのリタイヤについて考えてみたいと思います。

30代でFIREする場合はおそらく資産運用額は1億円台、毎年300〜400万円程度でカツカツの節約生活、といった感じになるでしょうか。独身、もしくは子なし夫婦のみの場合が多いかもしれません。30代というのは先の人生まだ変化の可能性が高く、先が見通せない段階だと思います。例えば、結婚したり、子供が産まれたりといった家族構成に関する変化が最も起こりやすい年代だと思います。私のように自分は結婚するつもり無い、と思っていても突然良縁に恵まれて結婚してしまうこともありえますし、子供を持つつもり無くても出来てしまうこともあります(幸福なことだと思いますが)。FIREしたときに想定していたコストより増えてしまう可能性が高いのではないかと思います。まだ若いので必要になれば再就職も可能でしょうが、継続してキャリアを積んできた人よりも低い待遇になることは間違いありません。

20代後半〜40代は外資系金融やスタートアップでは最も稼げる時期です。30代でリタイヤするということはこの時期の半分以上を失うことになりますのでコスパの悪い判断と言わざるを得ないでしょう。と考えていくと、他に自分のやりたい事があって低いながらも収入が得られるためのセミFIREというのであれば合理的だと思います。もちろん1〜2年仕事から離れてみるサバティカルは全然アリだと思います。

Financial Samurai氏は正にそのようなライフステージの変化の見通しが出来る前にリタイアし、子供が出来た後に再就職した経験がごありのようです。

www.financialsamurai.com

私の場合は大学院に2つ行っていて働き始めたのが遅かったので、30代の頃はお金ありませんでした。実力を付けて実績・成果を出すことに集中してある程度の手応えがあった後、30代半ばで外資ITベンダーから外資投資銀行に転職、シンガポールに転勤、結婚と続き、ようやく貯金が出来始めた頃でした。これからいかに年収を高めていけるかを模索していた頃でした。私の場合は明らかに遠回りを何度もしてしまったので、最短でFIREを目指している人に比べると10年くらい遅れている感じです。個人の状況次第と言ってしまうと身も蓋もないですが、30代は前半も後半も多くの人にとって稼ぎ時だと思うますので、この時期のフルリタイアは余程の金額が貯まらない限り止めておいた方がいいのかな、と思います。