mynextlifeのブログ

まだ小さい子供二人を育てながらFIREを目指しています。

シンガポールで共働きはFIREの近道

2010年頃から外資系金融機関の仕事が東京から香港・シンガポールにどんどん移り始めました。IT部門も数年で3分の1位に減りました。私の部署も、部署ごとシンガポールに移ることになり、希望すればシンガポールに同じポジションで異動することが出来ました。東南アジアに住んだことの無かった私は好奇心からシンガポールに移住する決意を軽いノリでしました。

異動する前は、物価が安いから給料を下げるとか色々会社から言われましたが、行ってみると家賃は3倍、食費もランチもレストランで食べると六本木と同じか高いくらい。東京より安いのはタクシーと電車ぐらいなものだと思っていましたが、最も大きな違いは税金でした。日本だと給料から引かれる項目は以下のようになります。

所得捕捉率100%のサラリーマンは給与所得が上がれば上がるほど所得税の負担が重くのしかかります。日本での手取り年収は「手取り 年収」で検索してもられば見つかると思います。( 例えば:年収別 手取り金額 一覧 (年収100万円~年収1億円まで対応)

シンガポールで給料から引かれる項目は、

だけです。シンガポール国民と永住者はCPFと呼ばれる国営の確定拠出年金制度のようなものに拠出しますが、外国人には同程度の額を現金で別途支給する金融機関が多いようです。シンガポール累進課税ですが、日本で天引きされる割合に比べると天と地の差です。

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どれくらい天と地かを実際に比較してみましょう。(S$1=80円で計算)実際は保険料や扶養者等それぞれの国に控除制度がありますが、それらは考慮しないものとします。

下表を見て下さい、この圧倒的な手取り率の差を!シンガポールの方が20%以上手取り率が高いのです。転職エージェントによると、管理職以上ならシンガポールの方が額面も高い傾向にありますので、2割よりもっと大きな差が出る可能性もあります。

年収(JPY) 年収(SGD 日本手取り額と手取り率 シンガポール手取り額と手取り率
600万円 S$75,000 4,577,300円(76.3%

S$72,000(96%

1,000万円 S$125,000 7,228,772円(72.3% S$116,300(93.0%
1,600万円 S$200,000 10,698,972円(66.9% S$178,850(89.4%
2,000万円 S$250,000 12,920,904円(64.6% S$219,300(87.8%
3,000万円 S$375,000 17,733,704円(59.1% S$318,350(84.9%

FIREを目指すにはまず入ってくるお金を増やさなければなりませんが、給与所得者にとって、1500万円を超える辺りから非常に非効率になります。増えた分の半分以上差っ引かれてしまうのですから。ただでさえ日本は先進国の中でも賃金の低い国なのに、これだけ引かれたら堪りません。ですので、この辺りから昇進・昇格、査定などに興味が無くなります。

給与収入の税金は上の表の通りですが、次に投資による運用益の税金を見てみましょう。

日本では株式・債券の譲渡益や配当金、定期預金や債券の利子には分離課税で所得税と住民税、復興税合わせて一律20.315%かかります。シンガポールは?

全部無税です。資産運用でも2割の差が付きます。

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さて、税率と共に考慮したいのが共働きのしやすさです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、シンガポールでは住み込みのメイドさんを週6日勤務で月々の費用(保険等込)10万円〜15万円程度で雇うことが出来ます。メイドさんはフィリピンやインドネシア出身が多く、それぞれの国で研修を受けた後シンガポールで就職します。家事も子供の世話も朝6時から夜9時まで全部やってくれるので、相性の良いメイドさんが見つかれば共働きするには最高の環境です。家の中に他人が住むのは最初は違和感がありますが、数日で慣れます。夫婦喧嘩の数も圧倒的に減ります。日本のように幼稚園の待機児童とか、年収に応じて保育園や幼稚園の値段が変わるとかもシンガポールではありませんが、公立の場合は国民、永住者、外国人で値段が変わります。小さな子どもが電車やホテル、レストランで騒いでも日本のように嫌な顔したり嫌味を言ったり苦情を言ってくる人はいません。ベビーカーに載せたまま電車に乗っても嫌な顔をする人は居ません。最大で3台同じドアの所に乗っている場面も目撃した事がありますが、誰も気にしてませんでした。また、歩道と車道が別れているので、日本のように狭い通学路を自動車、自転車、歩行者が入り交じることはありません。子供を育てるにはシンガポールの方が圧倒的に良かったです。

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以上のように、金銭的な面からも環境的な面からも、高度専門職で1000万円以上の年収を得られるような人はシンガポールで共働きをした方が圧倒的に早く蓄財出来ること間違いなしです。私達夫婦も資産の成長に目を丸くしていました。夫婦各々1000万円以上もらえるようになったらシンガポールに異動か転職して目標額に達するまで稼ぐことをオススメします。